朝から吉野家で特盛。ちゃんぽんを食う気はゼロ。
9時ごろ出た。
それにしても、長崎というのは坂の多い街だとは聞いていたが、じっさい自転車で移動してみると、なるほど坂の多い街だ。俺のほかに自転車に乗る人を見かけない。
市街地を出てR202。西彼杵半島をぐるっと回るかたちだ。
住宅街がえんえん坂。
他に道はないものかと思いながら自転車を押していたが、何十台ものゴミ収集車が俺を抜かしてゆき、じゃー他に道はないんだな、と観念した。
そして俺の旅路を邪魔するのは坂だけではなかった。風。全然進まない。ビックリするほど進まない。
どのくらい進まないかって。
旅日記を見てみよう。
<9じごろ出て、もう14:42。風と坂で全ぜんすすまないのです。不安。>
ほうら、不安そうだろう俺。
それから数時間、坂も風も続いた。
そして18時に西海橋のたもとにあるメシ屋に入ったのだ。西彼杵半島のさきっちょだ。
朝9時に出発して18時。ここまで進んだのは80キロばかり。自転車なのに時速10キロ以下ですよ。
とんかつ定食を食いながら地図を見てムショーに腹が立った。風に。
貧乏食いのため、とんかつが余ったので飯をお代わりする。
暗くなっても当然走りつづける。
R206を半島の根元に向かって走る。オランダ村やバイオパークも夜であり通過。まあ昼でも通過したろうな当時の俺なら。
21時ごろ、どこだかわかんないけどモスバーガー時津店。メモによると、てりやきバーガーとコーヒー。俺はテリヤキバーガーが好きではないので多分この時が食った最後だと思う。マクドナルドのそれが嫌いなだけなのかな。
更に走る。日付が変っても走る。
まだ鉄道の通っているところに著かない。著かないと駅で寝られない。いつのまにかR207。
半島の根元に来て鉄道がやってきた。しかしペダルは止まらずまた鉄道は遠ざかる。当然のように後悔する。
もう1時を過ぎていた。
そんな俺の目の前にジョイフル。
そりゃ入るさ。そりゃ店員は俺がセットを頼んだらなにも言わなくても「ライスは大盛ですか」って聞くさ(なんでだろうね)。無論大盛さ。ピザも追加するさ。というか腹が減ってたならそれまでになんとかしておけよ。モスでもっと食っておけよ。こんな時間に2000キロカロリー以上も摂取するなよ。
そして大村市に至り、大村駅で寝た。
出費
特盛(650) トンカツ定食メシおかわり(1000+100) 特濃ミルク飴(191/チョコって走りながら食いにくいので飴をなめながら地味にカロリー補給を) ジョイム・セパ(246/チョコレートも食うが) ジューシーハンバーグパン・おにぎり(716) モス(453) ライフガード(130) ジョイフル(1314)
2月24日(土)十五日目
7時に目が覚めた。
そう、7時。
みどりの窓口もある有人駅で7時。
駅は思いっきり機能していた。客もたくさんいた。ベンチ占領して邪魔だったろうに、だれか起こせよな。ていうか九州の人はやさしい人ばかりだな。(ちなみに乗降客数は当時4000人くらい。ほんとこれはルール違反なのでみんなは絶対に真似しないように。真似しても、俺の真似をしたとは言わないように)
ハウステンボスも当時の俺には興味がないので通過。
R34、R205を通って11時ごろロッテリアに入った。セットを食って、また追加。もうすぐ佐世保だ。ひざが痛い。
佐世保かあ。
よし、泊まろう。
ここまで中2日でナニしてきたけれど、泊まろう。もう旅も終盤だ、体もアレしてきてる、中1日だけどここを無視したら次の泊まり地は福岡市になり、中3日になってしまう、泊まろう。ひざも痛いし。
でもそうするにはちと早い。このままのペースだと、昼過ぎに佐世保市街についてしまう。
それなら前日に、そんなに急がなくても良かったんだ。
そうだ、佐世保にはわが仏友会会員である闇の王子(仮名。自称)がいたんだった。
ということであっさり佐世保駅前に著いた俺は、王子を駅前に電話で呼びつけた。昼飯(皿うどん)をおごってもらった。皿うどんというのはこういうものだと知らなかったのでおどろいた。(今はリンガーハットでも皿うどんしか食いません)
長めの商店街をうろついて、ゲーセンにいったり喫茶店にいったりなんだかんだで時間を過ごし、チェックインした。持つべきものは佐世保の王子だと思った。
夜にも一人でゲーセンに行き、めちゃくちゃゲームした。
出費
ロッテリア(1013) 佐世保グリーンホテル(6386) 缶コーヒー(110) ゲーム(1050/1プレイ10円20円のゲームでだ。やりすぎ) アイスコーヒー・カフェオレ(900) コンビニ弁当・コンビニスパゲティ・卵サンド・カップ焼きそば(1074) カフェオレ(173) かっぱえびせんフレンチサラダ(113) サントリー赤ポケット壜(420) Tシャツ(1957/俺がこれいいなと思ったのを、この中ではこれが人気あるなんて店員が言うので、買いにくくなったが購入)
なんつーか、宿泊日はよく食うな。
第六節の走行距離
長崎市→佐世保市 210キロ