２月２７日（金）七日目
６時前に目覚めた。
テントから出て、まだ薄暗いまわりを見回す。
テントのまわりに、ケモノの足跡がある。テントはもちろん朝露か夜露かで濡れている。
前田愛と綾波レイの出てくる夢を視た。
どちらも１４歳（当時）の短髪ということで共通点はあるものの、夢に出てくるというのは頭がおかしくなってる証左だ。というかアニメと実写でどうやって共演したんだろう。
ひどく寒いので、とりあえず湯を沸かして飯を食う事にした。今日はスパゲティだ。あと、混ぜて作るタラコスパゲティの素だ。タラコスパゲティといえば愛ちゃんの好物だ。
旅人がバンダナを巻いている理由がなんとなく分かった。風呂に入らないから、次第に頭がベタベタしてくるからそれを隠すためだ。それを実感した。
風呂に入りたくなった。
ラジオによると、鹿児島県内陸の、熊本との県境に近い、大口というところでは氷点下まであったらしい。寒いわけだ。
テントを縦に立てて乾かそうとしてみるが、面倒になって、完全に乾くまでにたたんだ。
いつもいつも思うのだが、テントをたたんでいるときはすごく気分がいい。テントをたたむ俺ってカッコイイなあ、手際いいなあ、って思う。まだ５回ぐらいしかやってないのに。
それにひきかえ、テントを設営するときはあまりかっこいいと思わない。たたむときは、今なら見とがめられても大丈夫、というのがあるのかもしれない。
ちなみに今日の目標は埋没鳥居だ。火山のあれで鳥居が埋没したものだ。まあ、それだけのものなのだが、いちおう鳥居マニアとして実物を見ておかないとなと思って（実物を見なければすまないというのはマニアだからというわけではなく単に俺の性格）。
それにしても、たまたまクイズに使われたとは言え、ラジオで「大きな森の小さなおうち」（河合奈保子）を２回も聞いてしまった。（２年前には普通のリクエスト番組で２回ぐらい聞いた）
テントをたたんで、水を汲んで、パッキングして、歩き始める。
道路が灰で汚れている。島の南東部は北西の風によって、降灰が多い。桜島を見上げると、煙が出ていた。
昼頃、土産物屋のとなりに埋没鳥居を発見する。桜島をバックに雄大に埋まっておる。ふむふむ。土産物屋ができるほど有名なのか。
やはり束に文字があるな。ふふふ。大隅鳥居の謎は解いたぞ。
そして歩いていると、埋没鳥居の案内板が。どういうことだ、さっきの埋没鳥居はなんだったんだ。
どうやら、こっちの埋没鳥居が本物の埋没鳥居らしい。
でまあ、そんな感じで、桜島では鳥居を楽しく撮影しつつてくてくと歩いたのだった。その成果については、萬有鳥居研究所を見てください。
１２時すぎに、道路のわきで休憩していた。
車がそばに停まっていたので、この車が出発したら俺も出よう、などと考えていると、車の持ち主が俺に話しかけてきて、飴をくれた。頑張ろうと思った。飴で動く俺って。
それから少したって、船着き場みたいなところで昼食をとった。むろんタラコスパゲティ。セルフタイマーで［くつろぐ俺］を撮影しようとしたが、失敗。
１５時半ごろにフェリー乗り場に到着する。フェリーに乗った（当たり前だ）。
とりあえず、風呂に入りたかったので、宿を探すことにして、鹿児島駅に向かった。しかし鹿児島駅は意外にしょぼくて、やっぱり西鹿児島駅に向かった。
そういえば、西駅の駅舎は２年前とすっかり変わっていた。近未来イメージの建物に変わっていた。
そういえば、鹿児島市内を路面電車が走っているが、それの停留所を［電停］と呼びます。初めて来た人には分からないと思うので、教えてあげる。意外とよく用いられるのだ。
西鹿児島の観光案内所でホテルを予約した。すぐに向かい、チェックインし、風呂に入った。さっぱりした。テントを広げて乾かすことにした。
「人の多いところでは寝る場所が心配だ 人の少ないところでは食料が心配だ」
なんとなく格言ふうの文言を思いついたので書いておく。
駅建物の中にあるケンタッキーフライドチキンで食料を買って、土産酒屋で「石の蔵から」という焼酎を買って、コンビニで「スーパー写真塾」を買った。ホテルに戻り、チキンをつまみに酒を飲んだ。
ホテルのテレビには、当然のごとくエロ有料チャンネルがあった。でもスパ写買ったし、べつにいいや、と思ってぱちぱちチャンネルを変えていると、８チャンネルでエロ放送が流れていた。どうもこっちは無料のようだ。無料なので見た。それにしても加藤鷹はすごいなあ。
ほかに、山田まりやが短髪になったことを確認したりしつつ、就寝。
使った金
フェリー 桜島−鹿児島（１５０）
ホテルタイセイアネックス(５７７５)
「スーパー写真塾」（５５０）
焼酎（［石の蔵から］３７０）
コーラ（２４４）
チキン３ピース・和風かつバーガーセット（１１２３）
歩行距離
古里公園→西鹿児島駅
２８キロ
通算距離 １３３キロ
