さて、つぎは、テレビ画面の中で見られる鳥居です。
　まずは描かれたもの。アニメーション作品からが多いです。製作者はわかんないので放送局を括弧内に書いてます。というか著作権とかそういうのはよくわかんないですけど、まあ引用の範疇に収まるんじゃないかな、と。

　国民的アニメとも言われる「サザエさん」（ＣＸ）です。なんつーか俺は数年にわたって毎週ビデオ録画してサブタイトルを紙に書き付けていたのでこういったものを撮影することができたんですね。今はぜんぜん。
　左の鳥居の笠木は反りがないです。でも端にきて急に鋭角的に曲がってます。渋谷の日月鳥居に似てなくもないですな。いや、ぜんぜん似てないですね。絵を描く人がヘタクソだったんですね。
　右のはふつうに、神明鳥居に額がついてるものです。
　こういう鳥居って辞典のタグイには紹介されてないんですが、日本全国いたるところにあります。乃木神社も花園神社もこんなです。なのに辞典に載らないってのはいかに編纂者が手を抜いているか、ということです。

　これは「新世紀エヴァンゲリオン」（ＴＸ）ですな。島木がないので宗忠鳥居の系統です。でもなんか山ん中って感じなのでそういう手作り風味の鳥居があってもおかしくはない。

　これは「カードキャプターさくら」（ＮＨＫ）です。たまたまです。たまたま録画してたんじゃなく、鳥居が映ってたのであわててカメラを取り出し撮影、です。
　これは明神鳥居ですね。いい感じですね。得点高い。

　これはあれですね、見てすぐ判る人もいるんじゃないかと思いますけども、「美少女戦士セーラームーン」（ＡＮＢ）ですな。
　セーラーマーズこと火野レイちゃんがいる神社です。
　これはもうなんというか宗忠鳥居です。火川鳥居と言ってもいい。ここは拝殿内で護摩を焚いたりするので独自の宗派なんでしょう。
　さて次は、アニメじゃないんですけど。

　惜しいコーナーをなくしましたね、ネプ投げ。これはなんというか、いかにも記号的な鳥居ですな。しかし貫が笠木よりこんなに長くなることはまずありません。

　これはプリクラふうマシンの、千社札メーカーの画面。作ったことはないけど鳥居の画像だけ撮影してみた。つまりゲーセンなどで筐体に向かってカメラを構えていたわけであり世間常識から見ると異常と言えよう。
　しめ縄までついているのは珍しい。ちょっと偉い。

　これはスーパーファミコン版「ドラゴンクエスト３」（エニックス）の画面写真。場所はおそらくジパングだろう。ちゃんと島木がついてますね。
　ほかにゲームで言うと「バーチャファイター３」や「サイキックフォース」などにも鳥居があるが俺はプレーしたことがないしゲーム中の人をシリメに撮影するほど無遠慮じゃないしそのために買うのも勿体ないしということで撮ってません。

　これは「天才テレビくん」（ＮＨＫ）内で放送されていた「魔界探偵」のもの。コンピュータグラフィクスです。神明鳥居ですな。
　さてさて最後になりますが、テレビ画面の中でじっさいに鳥居として造られたものを見ましょうよ。

　これは「ぐるぐるナインティナイン」（ＮＴＶ）の企画で、出川哲朗がいないうちに彼の家に日本庭園を作ってしまおうとかそういうやつ。そこに鳥居が。絵のようですが実際は立体でした。うっすーいしちっさーいけどいちおう島木もあるよな。

　これは「タイムレンジャー」（ＡＮＢ）ですな。なに戦隊か忘れた。毎週見てたけどべつにそんなとこ重要じゃねえもん。
　あれだな、束がないな。宇佐鳥居か。

　これ古いな。「笑っていいとも」（ＣＸ）での「猿岩石神社」の鳥居。懐かしい思い出として猿岩石と共に封印しましょう。

　これが最後です。映画「ガメラ３」に出てくる、イリスが封じられている祠にあった鳥居。
　もんのすごくきっちりした、教科書どおりの八幡鳥居。
　ただ、八幡鳥居というのは現存しないとされるし、こんな山の中にあるとは思えない。
　つまり映画のためにつくられたセットなんだけど、旧い鳥居をつくるんなら明神鳥居でもいいし、イナカっぽさをだしたいなら丸太でつくった宗忠鳥居とかのほうが良かった。一般の人はべつになんとも思わないのだろうけど、映画館で俺はこの鳥居を見て、一気にテンションダウン。リアリティを追求してくれ。というか俺を鳥居アドバイザーとして用いてくれ。