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我々（俺）は「萬有お笑い研究所」。だからお笑いのことを寝ても覚めても考えている。まさに寝ても覚めても覚めても寝てもゲームなのである。 それは〔やってはいけないネタ〕ではないかと。 ここでいう［やってはいけないネタ］というのは、［うまいネタであり、現在使用しても十分使えるネタではあるのだが、プロが使うのはどうか］というネタのことである。 作家の清水義範が「手垢のついた言いまわし」という短編でこんなことを書いている。引用はもちろん自由なので自由にさせてもらう。 ＜しかし、文章を書くことを職業とするような人間の場合は、いつもいつも手垢のついた言いまわしばっかりじゃあ、ちょっと芸がないんじゃないか、と言われてしまう。（中略）プロなら新ネタを自分で考えんか、ということになる。＞（集英社文庫『ことばの国』所収） パチパチ。文字拡大は俺。大まかに言えばそういう感じ。ウケるからといって［手垢の付いたネタ］を何度も使うのじゃない。プロなら新ネタを自分で考えろバカ。 この、清水いうところの「手垢のついたネタ」を、我々は「使用限度をこえたネタ」もしくは「賞味期限を切らしたネタ」「消費期限が切れたネタ」などと呼んでいる。使用限度をこえたかどうかを判断するのは我々「萬有お笑い研究所」だ。我々がそんな決定権があるのかどうか知らないが他に誰もやらないんだから仕方がない。 そんなわけで、現在までに採集された〔使用限度をこえたネタ〕を紹介していくので、これを読んだ人はこれらのネタを使わないように。 使っている人を見かけたら心から軽蔑してください。プロの芸人が使用した場合、厳罰を処したいと思うので報告してください。 報告は俺にメールで。 |